TRUE
遠い昔、この島の牧場にたいそうキレイな娘がいた。

とても優しい子で、いつも両親の手伝いをし、となりの家の畑仕事を手伝ったりと、近所でも評判の娘だった。


そんな助け合い、平和な日々が続いていたある日。浜辺に兵士が数人流れついているのが発見された。

島の人たちの必死の看病により一命をとりとめた兵士たちはここに流れついた理由を説明した。


当時は戦時中だったため、一部の男性は戦争で中国に行かされていた。

そして、船で日本に帰ろうとしていた時、中国の軍艦に遭遇し、とっさに海に飛び込んだという。

戦争はほとんど終わりかけていたので、ここにいればもう大丈夫だと島の人はみなこの兵士たちを温かく受け入れるコトにした。


兵士たちの中には１人だけ牧場の娘と同い年くらいの若い青年がいた。とても誠実な男で顔立ちも良かった。


２人は初めて会ったときから、惹かれ合いすぐに結ばれた。

島の人たちも大喜びで、島中が集まりパーティーを開くコトになった。


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