TRUE
君哉が急いで来た道を帰ると、遠くに菜美がバーベキューの道具を抱えて歩いているのが見えた。バーベキューの道具が大きくて、前が見えていないのか足元がフラついている。
もう一人の片付け係が風邪で休んでいたので、一人で道具を片付け運んで来たに違いない。
{あのままでは、転んで下に落ちてしまう}
左側に無限に見える枯れ葉だらけの坂を見て、君哉が思った時、菜美がバランスを崩して倒れかけた。
君哉はすでに走り出していた。しかし間に合わない……
君哉が駆けつけた時には菜美は道具とともに坂に落ち初めていた。
君哉はギリギリで菜美の服を掴んだが、引っ張れて一緒に落ちてしまった。
地面が枯れ葉で滑り、2人はどんどん加速していった。しかもぶつかって止まれそうな木が前方にだけ見事に無い。
君哉は呆れて、逆に冷静になれた。しかし、どうしようもない。となりで目をつむっている菜美を離さないようにするコトしかできなかった。
50メールくらい滑り落ちた時、急に目の前に海が広がった。
そして、2人は勢いよく崖から飛び出した。
もう一人の片付け係が風邪で休んでいたので、一人で道具を片付け運んで来たに違いない。
{あのままでは、転んで下に落ちてしまう}
左側に無限に見える枯れ葉だらけの坂を見て、君哉が思った時、菜美がバランスを崩して倒れかけた。
君哉はすでに走り出していた。しかし間に合わない……
君哉が駆けつけた時には菜美は道具とともに坂に落ち初めていた。
君哉はギリギリで菜美の服を掴んだが、引っ張れて一緒に落ちてしまった。
地面が枯れ葉で滑り、2人はどんどん加速していった。しかもぶつかって止まれそうな木が前方にだけ見事に無い。
君哉は呆れて、逆に冷静になれた。しかし、どうしようもない。となりで目をつむっている菜美を離さないようにするコトしかできなかった。
50メールくらい滑り落ちた時、急に目の前に海が広がった。
そして、2人は勢いよく崖から飛び出した。