TRUE
しばらく人魚と男性の霊は壁越しに見つめあったままだった。また冷たい風が吹き、菜美が寒がって縮こまった。
すると、壁の向こう側にいた人魚が2人を見た。そして何か思い付いたような顔をして、こちらに来なさいと手招きした。
2人は戸惑いながらも近づいていくと、男性の霊もこちらを向いた。
「君たちは、どうやってここに?」
男性の霊が言った。
菜美はすぐに一部始終を話し始めた。
君哉は黙って下を向いたりしていたが、途中で人魚に見つめられているのに気づいた。
君哉と目が合うと人魚はとても美しく、菜美にそっくりなような気がした。
君哉がはいつの間にか見つめ合っているのに気づき、慌てて目を逸らした。
菜美が話し終えると、男性の霊は急に強い目に変わった。
「それで、この煙突の崖を見つけたのかい?」
「はい、そうです」
菜美が不安げに言った。
男性の霊は人魚のほうを見て、頷いた。人魚も頷き返した。
「君たちに頼みたいコトがあるんだ…」
すると、壁の向こう側にいた人魚が2人を見た。そして何か思い付いたような顔をして、こちらに来なさいと手招きした。
2人は戸惑いながらも近づいていくと、男性の霊もこちらを向いた。
「君たちは、どうやってここに?」
男性の霊が言った。
菜美はすぐに一部始終を話し始めた。
君哉は黙って下を向いたりしていたが、途中で人魚に見つめられているのに気づいた。
君哉と目が合うと人魚はとても美しく、菜美にそっくりなような気がした。
君哉がはいつの間にか見つめ合っているのに気づき、慌てて目を逸らした。
菜美が話し終えると、男性の霊は急に強い目に変わった。
「それで、この煙突の崖を見つけたのかい?」
「はい、そうです」
菜美が不安げに言った。
男性の霊は人魚のほうを見て、頷いた。人魚も頷き返した。
「君たちに頼みたいコトがあるんだ…」