TRUE


「なに?どうしちゃったの?コイツら助けに来たのか?カッコいいねぇ!」
そう言ってヤンキーの一人が殴りかかってきた。君哉はかわした。

「はぁ?何よけてんだよ、喧嘩売ってんのかコラァ!!!!」
また一人殴りかかってきたが、今度はかわしたついでに腹に一発入れた。ヤンキーは嘔吐して倒れた。 君哉は後ろに話しのわかりそうなボス的な奴がいるのに気付いていた。ラケットバックを背負っている。


「おい、そこの一番後ろ。お前ら全員テニス部か?」

「あぁ、そうだけ…」


「じゃあ…」
言い終わる前に君哉が言った。


「賭けしよう。俺があんたら全員から連続ノータッチでサービスエースとったらおとなしく帰る。一人でもラケットに当てることができたら俺を好きにしていい。どう!?」
ヤンキーたちは笑い出した。

「バカかお前……いいぜ。ラケットは貸してやるよ。」


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