【短編】ツンデレお姫様
ツンデレお姫様
「未来~!ごめん!!」

汗をかきながら勇が走ってきた。

「もぉ~!!遅い!。由希」

遅刻する勇にあたしは頬を膨らませた。

「ごめんごめん。寝坊しちゃった;」

へらへら笑いながら勇は言った。


「…はい!」

そう言って私は勇にハンカチを差し出した。

「やっぱ未来は優しいね…!」

勇はハンカチを握ったまま優しく笑った。


「そんなの知ってる!!早く行かないと学校まで遅刻だよ!!」

私はそう言うとやっと落ち着いた勇に左手を差し出した。


「はいはい。」


また優しく笑って勇は私の手を握った。
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