【短編】ツンデレお姫様

芽衣ってば変なこといって変なの!!

私は帰りのHRでそんなことをぼんやり考えていた。

「じゃぁ，起立，礼。」


先生の合図でみんな一斉に動いた。

そのまま帰ったり，当番の仕事をしたりいろいろ。

もちろん私は勇と一緒に帰る。

「あれっ?」

いつもなら勇が廊下で待っているのに今日はいない。


なにそれっ

朝も待たせたくせに帰りも待たせる気?!


私は勇の教室までずかずか歩いていった。