【短編】ツンデレお姫様
私は勇の教室のドアを勢いよくあけてほっぺを膨らませた。

「ちょっと勇!!おそいじゃないの!!ってだれ?」

教室にいたのは勇だけじゃなかった。

多分クラスメイトであろう女子が勇の委員会の仕事を手伝っていた。

「あっ。ほら彼女きちゃったよぉ」

その女子が勇にくっついてぶりっ子する。

はぁん??

「いいよ,島崎さん。未来ごめん遅くなりそうだから先帰ってて」

はぁぁん????

勇までにっこり微笑んで仕事をつづけている

私のほっぺはますます膨らむばかりだ。


「勇のばかっ!!」


私はそれだけ言って勇の教室を後にした。

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