メガネ君はヤンキー君
「せ、いや…さん…?」
カラカラの喉で
なんとか絞り出した声も
熱い視線に吸い込まれる。
ゆっくりと近づいてくる
星也さんの顔。
あたしはギュッと
目をつぶった。
すると星也さんは
ふわりとあたしを
包み込む。
触れた場所が熱い…。
あたしの熱なのか
星也さんの熱なのか…。
それはわからない。
ただずっしりと
あたしにのしかかる
熱い重み。
…ずっしりと
のしかかる???
あたしはハッと
目を開けた。