メガネ君はヤンキー君
こやって見ると
やっぱりかっこいい…
よね。
あたしよりもずっと
長いんじゃないかと
思うほどのまつげ。
筋の通った高い鼻。
ほどよく焼けた肌。
普段はばっちり
きまってて
かっこいいんだけど
子供のような寝顔は
なんだかあどけない。
そっと手を伸ばして
髪に触れてみる。
薄い金色のさらさらな
髪はあたしの指を
するりと抜ける。
「おかゆ作って
こようかな」
その時あたしが
引っ込めようとした手を
星也さんが弱々しく掴む。
「いくな…」
あたしは一瞬
びっくりしたけど
もう一度イスに
座り直して
星也さんを見つめた。