メガネ君はヤンキー君
「あっ!杏ーっ!!」
「亜湖っ!!」
駅で亜湖に出会い
あたしたちは
ギュッと抱き合った。
「女ってすぐ抱きつく」
「仲良しなんだもーん」
しかめっ面の南に
イーッとすると
もっとしかめっ面に
なってどこかに
行ってしまった。
「それより、ホント
班一緒になれて
良かったよね!
たくさん回ろうねえ」
「う、うん」
満面の笑みの
亜湖を前に、
あたしは苦笑するしか
できなかった。
なぜなら…
あたしは絶叫系に
乗れないから。