メガネ君はヤンキー君
「杏ーっ!早くー!!」
「わ、わかったぁ~…」
苦笑いしかできない。
…どうしよう。
下を向きながら
歩いていると
急になにかにぶつかった。
「わっ…すみませ…
南??」
顔を上げると
南の後ろ姿。
「なにやってんの?」
「やめた」
「はあ??」
そこに待ちかねた亜湖が
こちらへやってくる。
「ちょっと2人とも
どうしたの~?」
「オレらやめたから」
「えっ?」
「別の乗る。
行くぞ」
「は?ちょっ…」
あたしは何度も
亜湖を振り返りながらも
南に手をひかれ
その場を後にした。