メガネ君はヤンキー君
「ああ、良かった。
彼女と合流できたんだ」
「は?なんですか?」
彼女じゃないんだけど…。
「おっとごめんごめん。
私はここの係員でね。
夜配る用にコップに
ついどいたお酒を、
私たちが目を離した隙に
お兄ちゃんが
飲んじゃったみたいで。
心配だったから
ついてきたんだけど…。
合流できたなら
大丈夫だね。
しっかり頼むよ」
じゃっ!
と片手を上げて
爽やかに走り去る
おじさん。
…なんか前も
こんなかんじ
だったような…。
あたしはいつかの
居残りの日を
思い出しながらも
とりあえず南と
日陰のベンチに
移動した。