メガネ君はヤンキー君
ついに
「さあ一本!」
「動いて動いて!」
体育館にキュッキュッと
バッシュの音が響く。
でもあたしは
どこか上の空。
練習に集中できなくて
休憩をとっている。
あ…南。
ディフェンス役の
先輩たちを華麗に
かわしてシュートを
決める南を
気づくと目で追っている
あたしがいる。
ぶんぶんと首を振るけど
あいつはイヤでも
目立つから
やっぱり視界に
飛び込んでくる。
こんなんじゃ
だめだめ!
あたしだって
練習がんばらなきゃ!
それに…