メガネ君はヤンキー君

「どうしたの?」

「あ…」



顔を上げると
そこにはきれいな
お姉さんが
立っていた。


サラサラストレートが
よく似合う背の高い人。



「紗弥ー!
何やってんのー!」

「ごめーん!
先行っててー!」



紗弥と呼ばれた
その人は友達らしき
人たちにそう告げると
こっちに向き直った。



「で?
こんなかわいらしい
1年生がこっちの
校舎まで来て…
どうかしたの?
こんなとこにいると
3年のエロ魔神に
食べられちゃうわよ?」



エロ魔神て…;



「あの…人を探してて」

「人?だれ?」

「えーッと…」



名前知らないんだよね。



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