メガネ君はヤンキー君
その声にドキッと
心臓が跳ねた。
「あ、うん。
みんなもう帰ったよ?
南どうしたの?」
「や、忘れ物」
そう言って
南はあたしの
持っている
ボールに目を止めた。
「練習、付き合おうか?」
「あっうん!ありがと!」
「上の空だったろ」
「え?」
「今日の部活」
フッと笑って言う南。
あ…
この時おり見せる
大人の笑顔…。
それにしても
あれ、見られてたんだ;
途端に自分が
変なことをしてないか
心配になってきて
視線をそらす。