メガネ君はヤンキー君
あ~良かった…。
ホッと息をつくと
視線をかんじた。
気になって顔を上げると
あたしをじっと
見つめる南。
「なんかあった?」
「えっ??」
「変な顔してるぞ」
「ええっ??」
あたしは若干あせった。
あたしそんなに
顔に出てた!?
いやでも今は
いじめのことなんて
考えてなかったし…。
「な、なんもないよ?」
「ふうん?」
なおもジロジロと
あたしを見る。
「ほっとけよ!
杏が変な顔するのは
前からだろ」
「そうそう、
あたしは前から…
って、ちょっと!」
「うわあ!殴られるー」
星也さんはおどけて
逃げていった。
でも、ちょっと
助かった、かも。