メガネ君はヤンキー君

「まあ気にすること
ないよ!
あいつ何されても
ケロッとしてるし。

あ、着いた着いた」



着いたッて…

ここ、理科準備室??



「あいつお昼休みは
大抵ここにいるッて
噂があるからさ、
多分いるんじゃない?」

「あ!ありがとう
ございました!」

「いーのいーの!
じゃあいつでも
体育館で待ってる
からね~」



紗弥さんは手を
ひらひらさせて
去っていった。



本当にいい先輩だなあ。

今度改めて
お礼言わなきゃ!



さて、と。



あたしは準備室の
扉に向き直り
深呼吸した。



ガラガラガラ…



「!
誰だッ!?」

「わッ!」



< 16 / 276 >

この作品をシェア

pagetop