メガネ君はヤンキー君
しんと静まり返る教室。
みんなの視線が
一斉にあたしに集まる。
「ど、どうかしたの?」
平静を装って
みんなに尋ねるけど
心臓はドクドク。
みんなもあたしと
目を合わせようとしない。
「ね、ねえ…」
近くにいた
クラスの子に
声をかける。
「あ、あの…あれ…」
その子は遠慮がちに
黒板を指差すと
他の友達のところへ
はしっていった。
なんだろう…。
そっと黒板に近づくと
黒板の周りにいた
男子がどいて
そこに何かが
貼ってあるのがわかった。
「…!
なに…これ…」