メガネ君はヤンキー君
「てゆーかさあ」
苛立ったような声で
南は今度はクラスの
みんなに聞こえる
程度の声で話し始める。
「あんたらも同罪だろ。
杏がヤクザの娘だったら
何なんだよ。
杏がこのクラスの
学級委員として、
このクラスのために
頑張ってきたのは
あんたらが一番
よく知ってんだろ。
ヤクザの娘だったら
杏の頑張りが消えんのか?
違うだろ!
杏が今までこのクラスで
送ってた日々に
何も変わりは
ねえんだよ!!!
…杏がそのへんの
ヤクザとは違うって
ことぐらい…
あんたらでも
わかるはずだ」