メガネ君はヤンキー君

と、ちょうどその時
廊下でガヤガヤと
声がした。



「じゃ!じゃあ
また後でね!」

「お!おう!
後でちゃんと話そう」



カップルはそそくさと
出ていった。



「ふう~」



た…助かった。

あたし心臓爆発して
死ぬとこだったかも。



「あ!そろそろ
昼休み終わっちゃうね」

「あ、そうですね」



ん…
そういえばあたし
いつまでもメガネ君ッて
呼ぶわけにいかないよね。



「あの、あなたの
名前は…?」

「あ、僕は
日向・星也(ヒナタ・セイヤ)
じゃあまた後でね
泉さん」

「はい!さようなら」



ん…?
また後で?


ま!いっか!



あたしはまだ少し
熱い頬をおさえながら
軽い足取りで
準備室をでた。



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