メガネ君はヤンキー君



念入りにあたりを
見回してから
中に足を踏み入れる。



「ふう…
誰もいなかったよね?」

「お!おかえり、杏」

「あ、サブ」



門をくぐると
ほうきを持った
サブがいた。



「杏、そんなに
緊張するくらいなら
もうバラしてまえば
いいんちゃう?」

「あたしにだって
色々あるんですー」

「なんや生意気な
やっちゃなー」



そう、ここは東京。

なのにサブは
昔から関西弁。



でもサブの関西弁ッて
聞いてるとなんか
落ち着くんだ。



固くなった神経が
やわらぐとゆうか…。



この家で1番年が
近いのはサブだから
サブがいてくれて
良かったッて思う。


でないとあたし
ホントにグレてたかも笑



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