メガネ君はヤンキー君
「やっぱりね」
サブとあたししか
いないはずの
玄関前に、
聞いたことのある
声が響いた。
「…え?」
まさかと思いながら、
そうであって
ほしくないと
祈りながら、
声のした方へ
顔を向ける。
「あれ?」
あたしの視界に
うつったのは
見知らぬヤンキーだった。
日向さんの声に
聞こえたんだけど…
気のせいだったかな?
でも制服は
うちの高校のものだ。
ネクタイの色は水色。
「あん?
誰やおまえ」
サブがケンカごしで
近づいて行く。
サブ…
初対面の人に
そんなガンとばすなよ…