メガネ君はヤンキー君
「婚約希望者なら
ちゃんと連絡してから
くるんが礼儀と
ちゃうんか!」
「んだよ、暑苦しい」
「ああ?
おまえなんつった!?
誰に向かって
口聞いとんねん!
このくそがきが!」
「ちょ、ちょっとサブ」
あたしが間に入ると
ヤンキーはあたしを
じっと見つめた。
な…なに?
「オレはこんな
関西弁のおっさんに
用はない。
お前に用があんだよ」
「あたし…?」
あたしこんな人
会ったこともないのに…
頭に?をたくさん
浮かべるあたしを
見てふうっと息を
ついた彼。
「もしかして…
わかんない?」