メガネ君はヤンキー君
あたしの言葉は
いつの間にか
遮られていた。
星也さんの唇によって。
ちょっと血の味が
したけど、
どこまでも甘く、
優しいキスだった。
…しばらくして
唇が離れ、
星也さんと見つめ合う。
「本当は…
オレもずっと杏と
話したかった。
避けたくなかった。
無視したくなかった。
こうして
抱きしめたかった…!!」
そう言って
ギュッとあたしを
抱きしめる星也さん。
またあたしの目に
涙が浮かんだ。