メガネ君はヤンキー君
「だから星也って
呼べってば。
…もしかして
キスして欲しくて
わざとやってんの?」
「そっ!
そんなわけないでしょ!」
「じゃあ早く呼べよ」
ニヤリと笑いながら、
わざとあたしと
視線を合わせて
覗きこんでくるこの人。
「う~…」
「はい、時間切れ」
もう今日何度目か
わからない
星也さんからのキス。
まるで星也さんのキスに
酔っているような気分。
…そりゃ好きな人との
キスは嬉しいし、
ぶっちゃけ星也さんと
キスできて嬉しいから、
星也さんが言ってた
キスして欲しくて…
っていうのも実は
間違ってないんだけど…。
いや!
でもあたしはそんなに
変態じゃないよ!
わざわざキスされる為に
そんなことしない!
だけど星也って呼ぶのは
なんかな…。
星也さんですっかり
慣れちゃったもんな…。