メガネ君はヤンキー君
ホントは
頭のどっかでは
わかってたのかも
しれない。
だって耳元で聞こえた
日向さんの声…
あたしはしっかり
覚えてるんだもの…!
だけど信じたくなくて
一瞬あたしが
ときめいた相手が
ヤンキーだったなんて
考えたくなくて
ずっと信じないように
していたんだ…。
「げ!な、泣くなよ!」
「え…?」
どうやらあたしは
知らないうちに
泣いていたようだ。
でも一旦こぼれた涙は
とまるはずもなく…
「うわ!
こいつ泣かせよった~」
「う!うっせーな!
おっさんは黙ってろ!」
「お!?おっさんやと!?」