メガネ君はヤンキー君



次の瞬間、

あたしの頭に
ふわっとしたものが
のった。



「わ…悪かったよ」

「へ…」

「怒鳴って悪かった。
でもオレが日向なんだ。
事情も話すから
信じてくれ…」



そう言って
あたしの頭を
優しくなでる彼。



どうして…?


どうしてヤンキーの
くせに…



そんなに優しいのよ…?



その手で何人もの人を

殴ってきたんでしょう?



だんだんあたしの
心も落ち着いてきた時


玄関前に今度は
素っ頓狂な
声が響いた。



「お~い!サブ~!
このステージの
ボス強すぎて
倒せ~ん!!」



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