メガネ君はヤンキー君



「うーん…」



「むー…」



「はあー…」





だめだ。

さっぱり進まない。





「うぐぬぬぬー…」

「何やってんの」

「うわあっっ!?」





あたしはびっくり
しすぎてイスから
転がり落ちてしまった。



そして上から
落ちてくるため息。



「な、いつの間に
起きたのっ?」

「あんたのうめき声で
起きた」



ふいっと視線をそらして
呟く南。



「あ、すいません」



って!
なんであたしが
謝ってんの!


でも、こいつの
なんだかご機嫌斜めな
態度を見てると

謝らざるを得ない
ってかんじ。



寝てるとこ
起こしちゃったから??



< 63 / 276 >

この作品をシェア

pagetop