メガネ君はヤンキー君
それまでずっと
黙り込んでいた
星也さんが
立ち上がっていた。
そしてそのまま
こっちに歩いてくる。
あたしのそばまで
きた星也さんは
あたしの手をとって
居間を出ようとした。
「え?は?なに??」
「怖いの?」
後ろからかけられた
南の言葉に
ピタッと立ち止まる
星也さん。
「んだと…?」
うわ…
星也さんキレそう!
「怖いの?
俺にとられるのが」
「なに言ってやがる…」
「俺もう本気だから」
「望むところだ」