メガネ君はヤンキー君



「~♪」



今日は杏、委員会だ
っつってたな。



ま、しょーがねえから
待っててやるか。





オレは1年の玄関の
出口の壁にもたれ
音楽を聞いていた。




どのくらいそうして
いただろうか。



オレは音楽を
聞きながら自然と
目をつぶっていた。




そう。だから
気づかなかったんだ。



杏と南が下りてきた事に。





ふと人の気配がして
目を開けると

少し向こうに
杏の姿が。





杏っ!!





そう言って
駆け寄ろうと
した時だった。



< 73 / 276 >

この作品をシェア

pagetop