正義のヒーロー“探偵物語”
「では、あなたは、失踪する前の三上瑠依さんから、何か聞いたりしませんでしたか?」
菜月が、聞いた。
鈴は、水を一口飲んでから答えた。
「最近、瑠依の様子がおかしくて…。何かあったのって聞いても、なんでもないって。」
「心当たりは?」
「特には…。でも、2ヶ月くらい前に、私の…………彼氏を瑠依に紹介したんです。そのあとすぐ、瑠依の様子がおかしくなったんです。」
「彼氏は、どこの学校?」
「南條高校の2年生の田所爽ですけど…。」
「…そう。ありがとうございました。また何かわかり次第連絡します。」
「はい。わかりました。お願いします。」
4人は、席を立ち、カフェから出ていこうとしたとき―…