一意愛心
「広樹ってウチのクラスの…??」
「……そう。」
「ウチも知ってる!!野球部でしょ??!」
「…………そう。」
広樹君は春菜と同じクラス。
「えっ??えっ??
由奈とどーゆう関わりが
あんの…??」
困惑しきった春菜。
「んとね、
あたし先週外通路通ってたら、そこで広樹君が
お弁当友達と食べてて
広樹君のお弁当足元にあったの
知らんで見事に踏んじゃって…」
「あほや……。」
「あほだな……。」
「そんで、
すんごい謝ったんたら…
すぐに笑顔で許してくれて
『いーよいーよ!今日のおかず結構嫌いだったから!!逆にあんがと!!』
って言ってくれてさ…。」
「おっとりしてんなぁ」
春菜があたしを見て言う。
「そんで、恋に落ちたと…??」
華織が呆れ顔で言ってくる。
「う、うん。だって…」
「まぁたしかにかっこいいなぁ〜そんな出会い。」
春菜は想像したのかうっとりとした物言いだった。
「でしょ??!」
「広樹君かぁ…!」
「まぁまだ好きって決まった訳じゃないんだけど、もっと話してみたいなぁって思う。」