先生とあたし(仮)

ボフッ―――


信じらんない!!
あいつ教師でしょ!?



それなのに、それなのに。

生徒のあたしにキスなんて。


ベッドの上でまくらを殴る。


あんなやつにキスされるなんて。
しかもそのキスに………不覚にも感じちゃうなんて。



「…最悪」


自分も許せなかった。



「…てかやっぱり最低」

最初に思った通りに、槻嶋はあたしをイラつかせる何かを持ってる。
充分なほどに。


むしろ存在自体がイラつかせるのかも。



「あいつとは関わらないで生活しよ」


何と言うこともなく、一人の部屋で呟くとお風呂に入る準備を始めた。

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