先生とあたし(仮)
午後のLHRを適当にやり過ごし、あとは帰るだけ。
「明日から授業が始まるから各教科係は担当の先生に授業場所とか聞いておけよー」
慎ちゃんの最後の言葉にげんなりする。
もっと早く言ってよー。
開放感に満ち溢れた気持ちが急速にしぼんでいく。
英語の授業なんてどうせクラスだって。
まあ、聞きに行く必要ないしいいよね。
「きりーつ、れーい」
さよならー、の定番の挨拶でHRが終了した。
景斗の姿はまだない。
仕方ない、待っててやるか。
再度椅子に座って携帯を開くと目の前に影が落ちる。
「なにしてんのハル!!
ほらさっさと行くよー!!」
「へ?」
百合に腕を引っ張られ、椅子から腰を上げる。
「ちょ…どこ行くの!?」
あたしの腕をグイグイ引っ張りながら廊下をぐんぐん進んでいく。
「そんなの決まってるでしょ!」
階段を前のめりになりながら駆け降りる。
そんなに強く引っ張ったら転んじゃうよー!!
それにしてもこっちの方向って…。
「よし…ハル!行くよ!!」
あたしは百合が連れてきたドアの上を見上げる。
…やっぱり。
そこには職員室の文字。
どうやら聞きに行く必要はないと思っていたのはあたしだけだったようだ。
「明日から授業が始まるから各教科係は担当の先生に授業場所とか聞いておけよー」
慎ちゃんの最後の言葉にげんなりする。
もっと早く言ってよー。
開放感に満ち溢れた気持ちが急速にしぼんでいく。
英語の授業なんてどうせクラスだって。
まあ、聞きに行く必要ないしいいよね。
「きりーつ、れーい」
さよならー、の定番の挨拶でHRが終了した。
景斗の姿はまだない。
仕方ない、待っててやるか。
再度椅子に座って携帯を開くと目の前に影が落ちる。
「なにしてんのハル!!
ほらさっさと行くよー!!」
「へ?」
百合に腕を引っ張られ、椅子から腰を上げる。
「ちょ…どこ行くの!?」
あたしの腕をグイグイ引っ張りながら廊下をぐんぐん進んでいく。
「そんなの決まってるでしょ!」
階段を前のめりになりながら駆け降りる。
そんなに強く引っ張ったら転んじゃうよー!!
それにしてもこっちの方向って…。
「よし…ハル!行くよ!!」
あたしは百合が連れてきたドアの上を見上げる。
…やっぱり。
そこには職員室の文字。
どうやら聞きに行く必要はないと思っていたのはあたしだけだったようだ。