先生とあたし(仮)

数十人いる男子の中でも特に目立っているのが、うちのクラスのツートップと言われている木村隼人と真田祐輔だ。



木村隼人。
あのイケメン集団サッカー部のなかでも、景斗と張ると言われているビジュアルの高さを持つと言われている。
金髪に近いふわふわの茶髪をヘアピンでアレンジした髪型は、一見チャラチャラしたイメージがあるけど、本当の彼は誰にでも優しくて誠実っていうモテ男くん。
景斗の親友でもある。



もうひとりが真田祐輔。
確か帰宅部だったかな。
口数が少なくて、とにかく謎。
ゆるいパーマがかかった黒髪で、まあ言って見れば正統派イケメン。
クールな雰囲気とそのミステリアスさが魅力的で女子に人気のひとり。


どっちも身長高いし、真田に至っては学年1の頭脳を誇ってるわけだし、女子に人気なのも頷ける。


「でもさー、あの二人は人気なわけだし同じ班になるのは難しいんじゃない?」


いくら百合があたしたちの班にいるとは言っても、競争率が高いのは言い嘗めない。


果たして数ある女子の班の中からあたしたちの班を選んでくれるかどうか。



「そんなものは押せ押せ攻撃よ!」



……。



そうだったね、百合さんそういう人だったね…。


< 80 / 95 >

この作品をシェア

pagetop