あかいろ
栗谷「ではこの『ゲーム』について」
栗谷は甲冑を着た兵士らしき人物に目でサインを送る。
一秒も経たない内に、シルバー色の軽そうなノートパソコンが教壇に置かれる。
それを見届けると、また栗谷は話し出した。
栗谷「お前らには『ゲーム』をしてもらう。
ルールは簡単、殺し合いをするだけだ」
そう言い放った瞬間、教室に衝撃が走るという表現では足りないくらいに、何かが立ち込めた。
数秒後、嘆きの声や怒りの声で充満し、現状を把握出来ないような表情の者も少なくは無かった。
それもそうだ、いきなり『殺し合いをしろ』だなんて理不尽すぎるにも程がある。