あかいろ
「はぁっ、はぁっ」
なんとか(?)校門まで着き、息を整える。
騎士「純春、明日はもう少し早く起きろよ…」
純春「そうだな…ごめん」
三人が歩き出そうとした刹那−−−−
輝良「今日の学校、何か静かじゃねぇか?」
騎士「そういえば…」
いつもは遅刻寸前の学生達でここ、玄関あたりは騒がしいはず。
普段いる先生も一人もおらず、自分たち三人だけの話し声だけが静かに廊下に響き渡っていた。
純春「何かがおかしい…」
それでも、怖いくらい静かな廊下を歩いていく。
誰ひとり喋ろうとしなかった。
三人とも頭の中を"嫌な何か"が過ぎるのを感じていたのだろう。
騎士「俺ら、大丈夫だよな?」
輝良「おいおい、考えすぎだって」
純春「そうだよ。
まずは教室に行くのだ先決だ。」
その言葉に二人は頷き、いつもよりも早足で教室を目指して歩いていった。