MINE
次の日の学校は波乱万丈。
「ゆず…私付き合った。」
ゆずの動きがぴたりと止まる。
「…え?!日置悠真と?!」
「うん」
恥ずかしくなって
頭をかいた。
「よかったじゃーんっ!!
付き合うと思ったもんっ
うちのおかげだね♪」
ゆずが得意そうに言う。
「そうだね、ありがとう」
さかのぼること
数週間前。
「今サッカー部が告白ラッシュらしいよー。」
掃除の時間にゆずの唐突な発言。
「ぽいねー」
「でね、日置は美晴に告るってさ。」
「ふーん。…て、は?!」
その会話から
日置悠真を意識し始め
今に至るというね。
我ながら単純ですよほんと。