旦那様は社長 *②巻*
あたしは布団を被ってギュッと目を閉じた。
変なことを考える前に寝てしまおうと思って。
「……」
だけど、カラダが火照ってなかなか寝つけない。
今が夜なら、外の空気でこの熱を冷ますことができるのに…。
カーテンを閉めているから真っ暗だけど、外はもうお日様が高いところまで昇っているはず。
「どうしよ……」
完全に目が覚めちゃった。
隣の旦那様は、もう幸せな夢の中なのに。
「……なんかおかしくない?」
悠河の寝顔をしばらく見つめていると、あることに気づいた。
絶対おかしい。
「何1人で寝てんの?」