旦那様は社長 *②巻*
朝から再び濃厚な時間を過ごしていた時、あたしは何度も「もう寝よ?」と訴えた。
カラダは疲れきっていたし、なんだか少し眠たくて、正直さっきの7回はキツかった。
それなのに悠河は「今日は寝かさない」って言って止めてくれなくて。
だけど自分が満足したら先に寝るって……どういうこと?
「なんて自己中な。ってまさか、『今日は寝かさない』って……そういう意味?」
あたし“を”寝かさない、骨抜きにして。
そしてオレは……寝る?
「……ありえない!!」
あたしは自分がいつも悠河の言動に振り回されていることにだんだんと腹が立ってきた。
そして決めた。
「あたしのペースを取り戻そう」