旦那様は社長 *②巻*
■第6章■スレ違いの始まり。
「おいっ!何やってんだ?!」
「……あ、起こしちゃった?何って……朝ご飯の支度だけど」
あたしの妊娠が発覚して3日が経った。
今日は妊娠発覚後、初めて迎える週末。
あの後ーーー……
……大変な騒ぎになって。
想像以上に社長はあたしの妊娠を喜び、あたしの体を抱き上げてクルクルと回り始めたり……
「悠河くん!!そんなに暴れないように!!」
産婦人科医の佐伯先生にまで怒られる始末。
それでも社長の興奮は収まらずーーー……
とにかく四六時中、あたしの体を離してくれない。
「勝手に1人で動き回るなっつったろ?何かあったらどうすんだよ!!」
「そんなこと言ったって……あたしが家事しなきゃ他に誰もいないでしょ?」
体を気遣ってくれるのは嬉しいけど、今の社長は過保護すぎて……ちょっと窮屈に感じる。
……贅沢な悩みかもしれないけど。