旦那様は社長 *②巻*
「起きたらまた骨抜きにしてやるよ」
欠伸をしながらポンポンとあたしの頭を再び叩くと、最後に「チュッ」とキスをして再び枕に顔を沈めた悠河。
なんか……
なんか……
本気でムカつくんですけど!!
『自重できない女』ってレッテルを貼られた。
悠河は既に意識を手放し、スースーという寝息だけが聞こえてくる。
……ふざけてる。
「自重できないのはあんたの方でしょう!?」
頭にきたあたしは、眠っている悠河の肩を激しく揺さぶった。
「起きて…ねぇ!……起きろぉーーーッ!!」