旦那様は社長 *②巻*
「は?何言ってんのお前」
ハンッと鼻で笑われた。
「勘違いしないでよ!いつも強引なのはそっちじゃん!!あたしはいつも無理矢理……」
「その“無理矢理”が快感なんだろ?お前は」
「…なっ!?」
ニヤリと自信ありげに笑った顔が、余計にあたしをイライラさせる。
「いつもその気じゃん?お前だって」
また欠伸をしながら面倒くさそうに呟く悠河。
「これならすぐ子供できそうだな?オレたち」
……子供?
悠河は「1日8回ヤったらすぐできるか?」なんてブツブツ言っていた。
「ふざけないで……」
あたしはまだ……子供なんて欲しくない。
なんでも勝手に決めないでほしい。
大切なことだから、ちゃんと相談して決めてほしい。
普通の家庭に嫁いだわけじゃないんだから……。
「もう悠河とは絶対しない!!子供なんていらないッッ!!」