旦那様は社長 *②巻*
「あたしも……」
幸せそうに微笑む悠河に、もう一度あたしからキッカケをあげた。
さっき悠河がしてくれたように、頭のてっぺんから指の先まで、時折熱い吐息混じりに丁寧にキスを繰り返す。
「光姫……ッ」
最後に首筋に痕がつくくらい強く唇を押しあてると、悠河が艶っぽい表情で色っぽい声をあげた。
そんな彼を見ているだけで、あたしの身体もどんどん潤ってくる。
「悠河……触って……?」
もうジッと待ってることなんてできない。
早く触れてほしい。
その指で、唇で、悠河の全てで。
はやる心が、あたしを大胆な女に変える。
悠河の手をとり、指一本一本にキスを繰り返して、彼のスイッチを強引に入れた。
激しく求められているのに、お腹に負担をかけないよう気遣う悠河に、まだ見ぬ我が子への愛情を感じる。
もちろんあたしへも。
「お腹……まだペッタンコだな」
「まだまだこれからだよ」
悠河が愛おしそうに何度もお腹にキスをする。
感じてる?赤ちゃん。
あなたのパパだよ。
とても楽しみにしているからね。
あなたに会える日を──…