旦那様は社長 *②巻*
「そういやーお前、何かオレに言いたいことあったんじゃないのか?」
「え?あ……」
そういえばそうだった。
……何言おうとしてたんだっけ。
子供の話して、あたしはまだいらないって言って……
あっ、そうだ。
悠河が沈んだ顔してたから、もう1つの理由を話そうとしたんだ。
「で、何?」
「え?あー……」
でももう必要ないよね?
悠河のご機嫌も、さっきのキスで治ったみたいだし。
「いい。もう忘れて?」
あたしとしては、あまり言いたくなかったりするから。
「なんだよ?気になんなだろ?いいから話せ」
「……やっぱり言わなきゃダメ?」
少しだけ上目遣いで許しを乞う。
でも予想通り答えは
「ダメ」
……ですよね。