旦那様は社長 *②巻*
「んっ……」
眩しい朝の光が枕元に差し込んで、目覚めの時間を告げる。
ゆっくりベッドから起き上がろうとすると。
「……ん?」
カラダが動かない。
布団をゆっくりめくって確かめてみると……あたしのカラダには社長の腕がしっかり絡みついていた。
まるで……
“逃がさない”…とでも言っているかのように。
「もう…どこまで独占欲強いわけ?」
あたしは社長の頬を軽く抓りながらポツンと呟いた。
その時
ピクンと社長の手が動いて。
次の瞬間、あたしのカラダはさらにキツく抱きしめられた。
「……っ?!」
手、手が……
「んっ…」
この男ーー…