私の道 ―(実話)―
「また、ため息?これで何回目?」


オレンジジュースを手渡された。



「幸せになりたいよ…でも何が幸せかわからない」

「梨華の思うようにしたらいいんだよ、きっとそれが幸せなんだよ」



「でも、大ちゃんを好きになろうって決めたし…」

「…好きになるって決める事なの?それで好きになれるかな?」


「…わからないけど、後悔したくない」


「後悔のない人生なんて無いよ、人って欲張りだからどっちを選んでも、あの時あの人を選んでたら~って考えちゃうんだよ。
それなら、自分の思うように生きて後悔しても、私は一生けんめい生きたんだって思わなきゃ」




ナッチはジュースを置いて
ブランコを勢いよくこぎ始めた。



「それって…直哉さんの事?」

「うん、結果はダメだったけど一生けんめい愛したから後悔してないよ」

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