私の道 ―(実話)―
車はかなり上のほうへ登って行った。




「着いたよ」

駐車場から見るだけでもじゅうぶんなくらい綺麗な夜景だった。

寒いと、いっそう美しい。



「わぁ♪きれい!」

「きれいだな、来年も来ようか?」




陸からそんな事を言うなんて、意外すぎて驚いた。

嬉しすぎて涙が出た。




「えっ!?何で泣いてんの!?」

「陸の言葉が、嬉しかったから」




「梨華、かわいいっ!!よーしメシ食いに行こうっ」


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