私の道 ―(実話)―
「そうです、私達は付き合っていたんです!
なのに…あたなが横取りして…」


「横取りなんて失礼ね、わざわざ家まで調べたなんてご苦労様」

まるで楽しんでいるかのように、大人の笑みを浮かべた。


「あなたの妊娠がわかったあとに私も妊娠してた…
でも、あなたのせいで堕ろすしかなかった!」

「その話しは聞いてるわ……残念だったわね」


本当は残念なんて思ってないくせに


悔しい

悔しいよ……



「あなたがいなければ、陸と結婚するのは私だったのに!」


「そうかしら?」



あすかさんは腕組みをしたまま首を傾げた。



「え…?」


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