私の道 ―(実話)―
カチャっと玄関のカギが開いた。




「ただいま~、忘れ物しちゃった」



とっさに包丁を後ろ手に隠したけど遅かった。





「梨華…?何かくしたの?今うしろに何か隠したでしょう?」


「ううん……何でもない!」



こわばった表情と動揺の色は隠せなかった。









「見せなさい……!!」


お母さんが背中に回り包丁を見られた。



< 266 / 287 >

この作品をシェア

pagetop